before sunset(ビフォア・サンセット) 感想2/4
before sunset(ビフォア・サンセット)
初めて映画感想を書くのでお手柔らかに
あらすじ
今作品は三部作の二部目の作品で、一作目のbefore sunriseの続き。
今作はパリが舞台で、一作目で半年後にウィーンで同じ時間同じ場所で会う約束をしたが叶わなかったが、売れっ子作家になったジェシーがパリの本屋でサイン会をしていた時に、9年の時を超えてたまたまセリーヌと出くわすところから始まる。
ジェシーは夕方の飛行機でパリを立たないといけないため、夕方まで二人で9年間に会ったことやあの日の夜のことをお互いに話すうちにあの時の二人を思い出していく。
感想(ネタバレ含む)
まず、ウィーンに続いてパリと場所がおしゃれで、一作目と同じくフィルム調なのもこの映画の雰囲気とあっていて良い。フランスは愛の国だしね、けど季節は枯葉が落ちてたから多分秋なんだけどこれってこの二人にはもう冬がくる運命ってことを表してるのかなとか思ったり。
一作目と同じくスッキリ終わらずに鑑賞側に考える余地を残す終わりかたが好き。
それもただ有耶無耶に終わるんじゃなくて、二人の間に希望に似たものが残されている感じ。映画が終わった後も考えてしまう。
冒頭の方の、祖母の葬式のためにウィーンに行けなかったセリーヌが、ジェシーにウィーンに来たかどうか聞くシーンで、最初ジェシーは行かなかったと答え、ウィーンに行けなかったセリーヌは安心したけど、葬式がなければ行こうとしていたセリーヌが「私は最もな理由があったのになんであなたは来なかったの?」と詰められて初めて「俺実は行ったんだよ」と明かすのが優しさが見えて辛かった。
九年経った今でも好きだから相手のこと思って言わなかったんだなって
「9年間は最悪だったと、あなたに会ってしまったせいで今までの彼氏に運命を感じることができなかった。あの日がどんなに情熱や希望に満ちていたかを思い出してはその日に戻ることができない悲しさにずっと打ちひしがれていた。あの一夜限りの夜に私の気持ちを全て置いてきてしまったの。なのに、あなたは結婚して子供もいて売れてる作家で、、、」と打ち明けるセリーヌだった・
ジェシーはセリーヌを宥めるかのように、この時になって初めて自分の結婚生活がいかにひどいものかということと、セリーヌのことをどれほどに思い続けていたかということを打ち明けた。
特に
「結婚式に向かう車の中でさえもずっと君のことを考えていたんだ、そしてチャペルの窓から君を観た気がしたんだ、傘をさしてパン屋さんに入っていく君の姿を」
「俺はおかしくなってるんだな、そんなはずないのにってその時は思った。けど今考えてみればあれは君だったんじゃないかって思うんだ」
そして結局この時セリーヌは式場の近くに住んでいることがわかったシーン。
運命ってなんだろうなって考えてしまう。
もしこの時、ジェシーが追いかけていたら?とかって
あとは、People think they are the only one going through tough times.
とかってのも本当に基本的なことだあけど忘れがちだよなって。
まぁあの二人の背景があったうえでの言葉だから余計に重みがある感じはするけど。
てか二人の演技がすごい上手くてより会話や情景がリアルに感じる
全体を通してセリーヌが感情的な性格っていうのがすごく伝わってくる。
ジェシーも内に秘めている感情は強いけどあまり出さないようにしてるなっていうのも感じた